M-1グランプリで話題を呼んださや香のネタ「男女の友情」「からあげ4」「見せ算」を徹底解説!コンビ結成秘話やプロフィールも紹介。
さや香とは?プロフィールとコンビ結成の裏話
さや香の出身地・学歴・所属事務所
お笑いコンビ「さや香」は、2014年に結成された吉本興業所属の実力派コンビです。
メンバーは新山士彦さん(大阪市出身)と石井誠一さん(東大阪市出身)で、共にNSC大阪校の34期生。
新山さんは偏差値71の大阪府立高津高等学校を卒業しており、学力の高さも話題です。
一方の石井さんは中高一貫校出身で、学生時代から漫才に親しんでいた経験が、後の芸人としての道を決定づけました。
新山さんと石井さんの役割と高校時代のエピソード
さや香のネタ作りを担当するのはツッコミの新山さん。
高津高校時代は勉強だけでなく、表現力にも長けていたとされ、現在の鋭いツッコミに繋がっています。
石井さんはボケ担当で、高校時代には漫才を披露する機会が多く、保護者会で漫才を演じた経験もあるほど。
大学進学後、公務員か芸人かで悩んだ末、漫才でウケた記憶が後押しとなり、お笑いの道へ進む決意を固めました。
学生時代の経験が、現在のさや香の笑いの土台になっているのです。
ツッコミとボケが逆転?コンビ結成の経緯と化学反応
さや香の結成には、ユニークな経緯があります。
新山さんは過去に3度相方を変え、石井さんも1度の解散を経験。
その中で新山さんはツッコミからボケへの転向を決意し、石井さんに声をかけました。
奇しくも石井さんもツッコミへの転向を考えていたタイミングで、役割を入れ替える形でコンビが誕生したのです。
結果として、両者がツッコミもボケもこなせる柔軟なスタイルを持ち、ネタの中で役割が入れ替わる「化学反応」を生み出すことに成功しました。
この絶妙なバランスが、さや香の独自性と笑いの深みを支えています。
M-1グランプリ2022決勝ネタ「男女の友情」の魅力
舞台での緊張と空気の切り替えが絶妙だった冒頭
2022年のM-1グランプリ決勝という大舞台。
さや香の登場シーンでは、新山さんが冒頭の挨拶で「お願いしますー…すいません」と噛んでしまうというハプニングが発生しました。
緊張感が漂う中、すかさず石井さんが「男女の友情というものは絶対に成立するんですよ」とネタに入ることで、会場の空気を一瞬で切り替えました。
この「噛み」を引きずらず、むしろ笑いに変えてしまう切り返しの巧さは、まさにプロの芸人ならでは。
観客の集中を一気にネタへと引き込む導入は、さや香の高い技術力を物語っています。
ネタの展開とボケ・ツッコミの逆転劇
「男女の友情」というテーマを軸に展開されるこのネタでは、石井さんが「友情は成立する派」として語り始めますが、途中から話が思わぬ方向へ。
口と口が偶然当たってしまった「キス」のエピソードを「大人の関係」と表現し、新山さんが「どこが大人の関係やねん!」と鋭くツッコむ構図が笑いを誘います。
さらに、「キスなんて誰とでもするやろ!」と新山さんが暴走し始め、ボケとツッコミの立場が逆転していく展開は、さや香の真骨頂。
役割を自在に行き来することで、観客に予測不能な笑いを届ける構成力が光ります。
観客を引き込む「さや香らしさ」とは?
さや香の漫才には、緻密な構成と大胆な崩しのバランスが絶妙に共存しています。
「男女の友情」では、日常的なテーマを扱いながらも、言葉の選び方や間の取り方で観客の感情を揺さぶり、笑いへと昇華させていきます。
特に、ネタ中盤から終盤にかけての「壊れていく新山さん」の演技は、笑いと狂気が交錯するさや香独特の世界観を象徴しています。
観客が「次に何が起こるのか」とワクワクしながら見入ってしまうのは、さや香の演技力と構成力、そして「さや香らしさ」があってこそ。
M-1決勝の舞台でその魅力を存分に発揮したネタでした。
✨さや香と同じ時代を駆け抜けた芸人仲間が、こちらのまとめページに勢ぞろい!まだ知らないお気に入りが見つかるかも?ぜひチェックしてみてください。
😍芸人まとめページはこちら👇

伝説のネタ「からあげ4」|2021年敗者復活戦で話題沸騰
ネタの入りと共感性の高さ
2021年のM-1グランプリ敗者復活戦で披露された「からあげ4」は、日常のあるあるを切り取った導入が秀逸でした。
飲食店で「からあげ」に添えられたレモンを、断りなくかける人へのツッコミから始まるこのネタは、多くの人が一度は経験したことのあるシチュエーション。
共感性の高いテーマを入り口にすることで、観客の心を掴み、笑いへの期待感を高める構成はさや香ならではの巧みさです。
狂気の「からあげ4」連呼が生んだ異質な笑い
ネタが進行するにつれ、「からあげ4」という謎のワードが狂ったように連呼される展開に突入します。
新山さんが「ひらがなで4やから!」「5か?3か?4や!」と執拗に繰り返し、石井さんも困惑しながら応戦。
観客は笑いながらも「何が起きているのか?」という異質な空気に包まれていきます。
この「笑いと混乱の境界線」を突き破る演出は、さや香のネタ構築力と演技力の高さを証明するものであり、他のコンビには真似できない独自の世界観を生み出しました。
万人受けより「さや香らしさ」を貫いた挑戦
「からあげ4」は、決して万人受けするネタではありませんでした。
会場の反応も笑いと戸惑いが入り混じり、爆笑の渦というより「印象に残る異物」として観客の記憶に刻まれました。
しかし、それこそがさや香の狙い。
奇抜で尖ったネタをあえてぶつけることで、コアなファン層に強烈な印象を残し、芸人としての「らしさ」を貫いたのです。
笑いの王道ではなく、独自の道を切り拓く姿勢は、さや香の挑戦的なスタンスを象徴しています。
さや香の四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)に次ぐ五則目『見せ算』とは?
四則演算に続く五則目「見せ算」のルール解説
「見せ算」は、さや香が2023年のM-1グランプリ決勝で披露した斬新なネタで、従来の四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)に続く「第五の演算」として登場しました。
数字と数字を「見せ合わせる」ことで感情的な反応を導き出すという、まったく新しい概念です。
たとえば「6見せ9」は似ている数字同士が近づき「11になる」、「2見せ5」は似ているようで違うことに気づき「1.1になる」など、数字の形や関係性を感情で読み解くユニークなルールが展開されました。
論理ではなく「感覚」で導く答えが、観客の思考を揺さぶる新感覚の演算です。
ネタの展開と観客の反応
ネタは「見せ算」のルールを次々と紹介しながら進行し、観客はその奇抜な発想に驚きつつも、徐々に混乱していく様子が見受けられました。
特に「1見せ100=83」という答えに至るまでの展開は、予測不能でありながらもさや香らしい“理屈を超えた笑い”を追求する姿勢が表れていました。
会場の反応は笑いと戸惑いが入り混じり、ネタの斬新さには感嘆の声もあったものの、ルールの理解が追いつかないまま終わってしまったという印象も残りました。
審査員票ゼロの理由を筆者が分析
最終決戦に残った3組の中で、さや香は唯一審査員票を獲得できず、結果は3位。
その理由として筆者が考えるのは、ネタの構造が複雑すぎたこと、そして“初見で理解しきれない”というハードルの高さです。
「見せ算」は非常に独創的で、漫才としての挑戦としては評価されるべきですが、4分という限られた時間の中で観客にルールを浸透させるのは至難の業です。
審査員も含め、多くの人が「面白さよりも理解の難しさ」に引っかかってしまった可能性があります。
さや香が貫く「真っすぐな漫才」の姿勢
票は入らなかったものの、「見せ算」というネタにはさや香の「真っすぐな漫才」へのこだわりが詰まっていました。
ウケるかどうかではなく、「自分たちが面白いと思うことを全力で届ける」という姿勢は、過去の「からあげ4」などにも通じるもの。
奇抜で尖ったネタを恐れず披露する姿は、芸人としての覚悟と信念の表れです。
さや香は、笑いの王道ではなく「自分たちの道」を歩むコンビ。
その挑戦を続ける限り、彼らの漫才は常に新しい可能性を切り拓いていくでしょう。
✨さや香をきっかけに芸人沼にハマりそうなあなたへ──気になる芸人がどんどん見つかるまとめページ、ぜひ覗いてみてください!😎
😍芸人まとめページはこちら👇

📌まとめ|さや香の魅力は“型破り”と“真剣さ”
さや香の漫才は、常に「型破り」でありながら、どこまでも「真剣」です。
M-1グランプリで披露された「男女の友情」「からあげ4」「見せ算」といったネタは、いずれも常識や王道を超えた発想で構成されており、観客に驚きと笑い、そして戸惑いすらも与えるほどのインパクトを持っています。
しかし、その裏には「自分たちの笑いを信じて届けたい」という強い覚悟と情熱があります。
ウケるかどうかではなく、「このネタで勝負したい」「この世界観を見てほしい」という真っすぐな気持ちが、さや香の漫才には常に込められているのです。
ツッコミとボケの役割を自在に行き来し、観客の予想を裏切る展開を生み出すさや香のスタイルは、まさに“唯一無二”。
その挑戦的な姿勢こそが、さや香の最大の魅力であり、今後の漫才界に新たな風を吹き込む存在であることは間違いありません。
これからも、さや香の「型破り」で「真剣」な漫才に注目し、応援していきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。







コメント